D2Cとは、「Direct to Consumer」の略で、企業がECサイト(自社が商品を販売するためのインターネットサイト)上で、顧客に直接自社製品を販売する販売方式です。
従来のインターネット上の販売方法と異なる点は、「大手プラットフォーム等、販売会社を通さず、自社が運営するECサイト上で販売を行う」ことです。
かつての一般的な価値観として、モノを購入し所有する価値を重視する考えがありました。しかし現在は、あるモノやサービスを購入したことによって得られる価値を重視する考えが一般的になりつつあります。
D2Cは、商品の世界観やそれにマッチするライフスタイルを提供しているという特徴があり、顧客は、商品やサービスを単に購入・所有すること以外の付加価値を得ることができます。
廃棄を0にする
D2Cとは
スモールマスへの訴求
D2Cは、多くのケースにおいてデジタルを駆使してスモールマスへの訴求を目指します。
スモールマスとは、一般大衆層をターゲットとする「マスマーケティング」と、より市場を細分化する「セグメンテーション」の中間的な考え方です。メーカーは均一の製品を大量生産するのが最も効率的ですが、現代の多様化するニーズに応えるには顧客ごとに戦略を変える必要があります。
そこで、一定のボリュームを保ちながら顧客属性やニーズなどによって一般大衆を細分化し、顧客満足度と効率性を両立するのがスモールマスマーケティングです。
なお、デジタルマーケティングをメインとするため、主要顧客層は必然的に幼少期から身近にインターネットに接してきたミレニアル世代が中心となり、主な商材はファッション用品や化粧品、サプリメントなど、若年層のニーズの高いものになります。
D2Cで取り組むことができるSDGs
昨今のサステナビリティの観点から、化粧品業界でも化粧品の廃棄問題が課題となっています。
化粧品は基本的に製造から3年間の使用期間があり、定番品が多いことから廃棄が少ないとされてきましたが、化粧品においても、季節や流行で取り扱う商品が変わるため、一般的に生産量の1~2割程度は品質に問題がなくても廃棄されています。
私たちは、食料品や衣料品と同じように「化粧品の廃棄ロス」を減らそうとしています。
消費可能でありながら通常の流通ルートでの販売が困難な商品を買い取り、販売することで廃棄ロスに取り組んでいます。
これまで当然とされていた製造の在り方を見つめ直し、メーカー・ユーザー・地球環境にとってより良い社会を目指します。